「公式グッズを持つ推し活」から「推し色で自分を彩る“概念推し”・推しと暮らす」へ——ライトカスタムが推し活の主役を推しから自分側にずらす兆し
情報源:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000042955.html
収集日:2026年7月12日
スコア:インパクト10 / 新規性13 / 注目度13 / 衝撃度9 / 根拠8 / 実現性13 = 66点
変化の核心:推し活の主役が「推し」から「自分」側へ移る。公式グッズを持つ・集める活動から、推し色で自分の世界観を彩り「暮らす」=概念推しへと重心が動き始めている。
概要
WEB・アプリ開発のソルトワークス(札幌)は2026年7月7日、推し活コーディネートブランド「Cherish Palette」をローンチした。アクリルスタンドフレームや缶バッジフレーム、ぬいスタンドなどに、デザイナー設計のテンプレートへ好きな2色を組み合わせる「ライトカスタム」を導入している。専門知識がなくても80通り以上の「推し色コーデ」が可能で、在庫を持たない受注生産・個別配送を採用する。背景には約4.1兆円とされる推し活市場と、「推しと暮らす」「概念推し」といったトレンド予想の注目語がある。
何が新しいか
従来、推し活グッズは公式の既製品を買うか、あるいは自力でフルカスタムするかの二択に偏っていた。今回の「ライトカスタム」は、その中間に「テンプレート+2色選択」という手軽な自己表現の層を新設した点が新しい。デザインの専門知識やコストの壁を下げ、誰でも自分の推し色・世界観をグッズに落とし込めるようにしている。グッズを「買う対象」から「自分仕様に整える対象」へと変える発想の転換がある。
なぜまだ注目されていないか
推し活は巨大市場ながら、細かなサービス単位の動きはニッチな新商品として見過ごされやすい。一企業のブランドローンチという規模では、消費文化の潮目の変化として語られる機会が少ない。「概念推し」「推しと暮らす」といった感覚は言語化が難しく、トレンドとして可視化されにくい。派手なコラボや大型イベントに比べ、日常への静かな浸透は注目を集めにくい。
実現性の根拠
実現性スコアが高いとおり、これはすでにローンチ済みの実サービスであり、構想段階の話ではない。受注生産・個別配送というモデルは在庫リスクを抑え、多色バリエーションを現実的に運用できる。約4.1兆円という市場規模と旺盛な推し活需要が、事業としての土台を支える。テンプレート化により少人数でも多様な商品を提供できる仕組みで、横展開もしやすい。
構造分析
この動きは、消費が「モノの所有」から「自己表現とライフスタイルへの統合」へと移る構造変化の一例を示す。推し活の重心が、推しを応援する行為から、推しを通じて自分の暮らしや美意識を編集する行為へと広がっている。ライトカスタムは、フルカスタムの手間と既製品の没個性のあいだを埋める「手軽な自己表現」市場の存在を浮かび上がらせる。これは推し活に限らず、あらゆる消費分野でのパーソナライズ需要の高まりと通底する。
トレンド化シナリオ
今後1〜3年で、「概念推し」「推しと暮らす」といった価値観が広がれば、推し色でインテリアや日用品を彩る商品・サービスが増えていく可能性がある。ライトカスタムの手法は、他のグッズカテゴリーや推し活以外のパーソナル消費にも波及しうる。SNSでの「推し色コーデ」共有が需要を後押しし、自己表現型の消費が主流化するシナリオが見込まれる。中長期的には、「推しを応援する」から「推しと生きる自分をデザインする」へと、推し活の意味そのものが更新されていく。
情報源
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000042955.html

