「若者はネットで買う」から「デジタルネイティブほど店頭で選び、60代がネットで買う」へ——包丁購入のネット比率は20代5.8%・60代28.6%、20代は切れ味より『キッチンの見栄え』を重視

62
総合スコア
インパクト
10
新規性
12
未注目度
12
衝撃度
14
証拠強度
6
実現性
8

情報源:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000783.000025105.html
収集日:2026年10月31日
スコア:インパクト10 / 新規性12 / 注目度12 / 衝撃度14 / 根拠6 / 実現性8 = 62点

変化の核心:「年齢が若いほどEC、高齢ほど店頭」という前提が、道具のような手触りを確かめたい商品で逆転しています。若年層は道具を「機能の補充」ではなく「暮らしの見え方・料理体験の一部」として店頭で選び、シニアは慣れた定番品の補充をネットで済ませます。

概要

貝印が2026年5月に、全国の20〜60代13,205人へネット調査を実施しました(公表は10月21日)。直近2年以内の包丁購入者のうち、ネット購入は20代が5.8%、60代が28.6%と約5倍の差です。20代はホームセンター22.6%、バラエティ・専門店21.9%と店頭で買い、購入動機も「形状・機能の違う包丁が欲しい」「料理への興味」など前向きな理由が57.4%でした。60代は「劣化による買い替え」が62.3%です。

何が新しいか

既知の「若年層のEC化」というトレンドと向きが逆になっている観測です。包丁に期待することは、60歳以上が切れ味64.3%なのに対し、20代は「キッチンの見栄え」23.9%が切れ味19.4%を上回りました。20代は三徳30.3%、ペティ29.0%と購入する種類も分散しており、道具選びが体験の一部になっている様子がうかがえます。

なぜまだ注目されていないか

企業リリースのみで、構造変化として論じた報道は見当たりません。包丁という一カテゴリの調査のため、他カテゴリへの一般化は慎重になりがちです。30〜50代の数値もリリースに記載がなく、世代全体の図としては語られにくい状況です。

実現性の根拠

直近2年の実購入行動を13,205人規模で観測しており、意識調査ではない点は強みです。一方、調査主体は家庭用包丁メーカーの貝印自身で、店頭・専門店チャネルを重視する結論になりやすい利害があります。年代別の母数や設問文は非公開で、独立した2つ目の源もありません。

構造分析

デジタルネイティブが店頭で手触りや見た目を確かめて買い、シニアは定番品の補充をネットで済ませるという、チャネルの年代別役割の入れ替わりが見えます。価値観の軸では、効率から体験・意味へ、デジタルから物理へという動きです。「若者向け施策はEC・SNS、シニア向けは店舗」という販路と販促の割り振りが揺らぎうる点が、小売・メーカーへの示唆です。

トレンド化シナリオ

今後1〜3年は、文具、寝具、工具、化粧品など、触感や見た目で選ぶ商品でも同様の年代逆転が別の調査で確認されるかが焦点です。確認されれば、売場設計やEC投資配分の見直しに広がる可能性があります。他カテゴリの年代別購入チャネル調査を、2026年11月30日に確認する予定です。

情報源

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000783.000025105.html

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