ロボットの「脱中国調達」が始まる——EV企業Faraday Future、中国メーカー頼みのロボット事業を米国組立へ切り替え、2026年末に工場稼働・2027年2月に米国組立1号機と表明
情報源:https://roboticsandautomationnews.com/2026/10/28/interview-with-faraday-future-chairman-moving-from-chinese-robot-sourcing-to-us-manufacturing/106438/
収集日:2026-10-30
スコア:インパクト11 / 新規性12 / 注目度13 / 衝撃度12 / 根拠6 / 実現性6 = 60点
変化の核心:米国の対中デカップリングが、EVや半導体だけでなくロボットの調達にも及び始めた。安さで選んでいた中国製ロボットを、安全保障・規制対応のために割高でも国内組立へ切り替える動きの最初の例(計画段階)。
概要
米EV企業Faraday Future(FF)は、ロボット事業で中国の製造委託先に大きく依存してきましたが、米国での組立に切り替える計画を表明しました(2026年10月28日掲載のインタビュー)。2026年末までに米国のロボット工場を稼働させ、2027年2月に米国組立の1号機を出し、毎年3〜5製品を投入するとしています。FCC・ICTS・NDAA対応の助言者を雇い、カリフォルニア州ハンフォードのEV工場の転用も検討しています。会長は「製造コストは方程式の一部にすぎない」と述べ、供給網の安全と規制の確実性を理由に挙げました。
何が新しいか
脱中国調達がEV・半導体・電池から、ロボットという新しい領域に広がった最初の観測です。これまでロボット分野では、中国製の価格優位で調達するのが常識でした。
なぜまだ注目されていないか
ロボット専門媒体のインタビューのみで、大手では報じられていません。日本企業の人型ロボット開発が中国へ拠点を移す動き(2026年9月)とは逆向きですが、両者を対比した議論はまだ見当たりません。
実現性の根拠
日付の決まった計画(2026年末の工場稼働、2027年2月の1号機)が示されていますが、当事者の表明のみです。場所や国産比率、輸入を続ける部品は未開示で、2028年の「Made in USA」化は質問者の言及にとどまり会長は確認していません。実現性は計画段階の評価です。
構造分析
接続機器としてのロボットが安全保障の対象になると、調達先はコストではなく規制で決まります。米国の規制(FCC・ICTS・NDAA)が接続型ロボットに及べば、製造・物流・介護など導入側の費用構造も変わります。市場が規制で分断される可能性があり、「人型ロボットの量産は中国が独走する」という前提も揺らぎます。
トレンド化シナリオ
米国が接続型ロボットをICTS規制の対象として明確化し、国内組立のコスト差が許容されれば、他の米国ロボット企業や利用企業にも調達見直しが広がる可能性があります。まずは2027年2月の1号機出荷の有無が確認点です(次回確認:2027年2月末)。

