AIへの懸念が若年層で急上昇——米18〜34歳の「期待より懸念」が40%から55%へ、スウェーデンでは24%から45%、Pew 36か国調査

68
総合スコア
インパクト
17
新規性
16
衝撃度
8
証拠強度
14
実現性
13

情報源:https://www.pewresearch.org/global/2026/09/17/what-do-young-people-around-the-world-think-about-ai/
収集日:2026-10-14
スコア:インパクト17 / 新規性16 / 衝撃度8 / 根拠14 / 実現性13 = 68点

変化の核心:AIに最も慣れているはずの若年層で、「期待」より「懸念」が多数に転じる国が出てきており、AIの普及を若者が支える前提が崩れ始めた。

概要

Pew Research Centerが36か国の成人42,151人を対象に2026年2〜5月に実施した調査で、AIに対する若年層(18〜34歳)の見方が変わりつつあることがわかった。米国では若年層のうち「期待より懸念が大きい」が2024年の40%から55%に増え、50歳以上では横ばいか低下した。スウェーデンの35歳未満は2025年の24%から2026年は45%に急増し、ポーランド・ブラジル・日本・豪州でも若年層の懸念が上昇している。

何が新しいか

36か国で若年層は高齢層よりAIについて「よく聞いている」割合が高く、スペインでは67%対16%だった。半数超の国では、35歳未満は「期待と懸念が同程度」が最多である。一方、米国やスウェーデンなどでは懸念側への移動が明確になった。仕事への影響では、フィリピンの35歳未満の36%が「20年後に仕事が減る」と答え、50歳以上の11%との差が最大だった。

なぜまだ注目されていないか

AIに詳しい世代ほど肯定的だという通念が強く、若年層の懸念の高まりは見落とされやすい。調査は国別・年齢別の細かな比較で構成されており、見出しになりにくい。また、50歳以上では横ばいか低下しているため、全体平均では変化が目立たなくなる。

実現性の根拠

出典は米調査機関の一次調査で、Bloomberg Government、TechRadarなども若年層の不信の高まりを報じている。比較の基準は、米国が2024年、スウェーデンが2025年の同じ質問の結果と、各国の50歳以上の回答である。ただし、調査は設問が主観的で、国ごとの回答傾向の差にも注意が必要である。

構造分析

一段目は、AIを使う側の若年層の心理が冷えることで、消費者向けAIサービスの受容や、企業の採用方針の前提が変わる点である。二段目は、若年層の世論が政治的に重みを持つ国で、AI規制の強化を後押しする可能性である。雇用への不安が懸念の背景にあるとすれば、教育や労働市場の議論とも連動する。

トレンド化シナリオ

今後1〜3年では、次回調査で懸念側への移動が他の国にも広がるかが焦点となる。若年層の懸念が続けば、AIサービスの訴求の仕方や、教育・採用でのAI活用の説明責任が問われるだろう。一方で、利用経験が増えるにつれて懸念が和らぐ可能性もあり、方向は確定していない。

情報源

https://www.pewresearch.org/global/2026/09/17/what-do-young-people-around-the-world-think-about-ai/

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